穴水町長来村
2024-7-3
既に予告の通り、昨日は宮田村が災害時相互応援協定を結んでいる石川県の穴水町から町長さん以下4名と宮田村から派遣されている職員1名が宮田村役場を訪れ、お礼と懇談を行いました。
穴水町は今年正月の能登半島地震で大きな被害を被り、現在も仮設住宅の建設や復旧作業に負われている町で、人口は約7000人との事です。
大相撲の遠藤関の出身地として知られ、能登半島の東側入口に位置する町です。
宮田村とはとある縁で災害時相互応援協定を結ぶことになり、平成28年10月に協定を結びました。
1月の発災の直後から、宮田村は職員や物資の派遣、調達を行い、現在も1名が現地に派遣されて復興のお手伝いをしています。
また、ボランティアとして社協が募集した村民が倒壊家屋の片付けなどもしてきたそうです。
昨日は役場に夕方3時に到着され、早速村長の歓迎挨拶と穴水町長の挨拶に始まり、義援金の贈呈の後、被災地の状況などの意見交換会が行われました。
発災時には、職員が役場に集まる事も大変で、町長自身、車で5分程度の自宅から役場まで、災害現場を乗り越えながら1時間以上かけて到着したそうです。
現在は仮設住宅が500戸ほど完成し、能登半島の他自治体より数字の上では少し進んでいるそうですが、金沢市に近いことや人口が少なく、顔が見えやすいことなどが要因とも話されていました。
印象に残ったのは、平成の合併をしなかった事で、自治体としてコンパクトな事で住民の様子が掌握でき易い事が良かったのかもとの話。
合併の賛否はともかく、行政がきめ細かな政策を行う必要を感じたものです。
発災直後は、とにかく津波警報が出ていて、住民に避難を呼びかける事が先決だった事。災害本部の立ち上げに職員が集まれず、2~3日かかった事等が報告されました。
そんな中で、やはり地域コミュニティーの大事さは感じたそうで、日常の地域コミュニティーが出来ている地区は住民同士の助け合いが速やかに出来、被害者が少ないという事もあったとか。
やはり日常の地域の繋がりが、災害時には大切だとの想いを強く持ちました。
その他、いろんな事象をお聞きし、宮田村の防災にも活かしていきたいと思う事ばかり。
一日も早い復興を願うと共に、今後の行政の在り方も考えていく機会にしたいと思いました。