分配
2021-10-12
昨日のドラフト会議で、例年の如く指名を待ちわびる選手にとっても、指名する球団にとっても「泣き笑い」が今年もあったようです。
注目は高校生のビック3と言われる投手を何処が指名するのか?でしたが、小園投手はDeNAが、風間投手はソフトバンクが、そして森本投手は阪神がそれぞれ抽選又は単独で交渉権を獲得しました。
特に小園投手は、同僚の捕手・松川選手もロッテに1位指名され、同一校のバッテリーが1位指名を受けるという史上初めての出来事となりました。
しかも私立校でなく、公立校の市和歌山高と言うのが素晴らしい。
昨年は地元・水上投手の指名で興奮しましたが、今年は何となく落ち着いて結果を見ていました。これからの交渉事ですが、どの選手も今の気持ちを更に持ち続けて活躍できることを願います。
さて、政治の方は昨日から衆議院の代表質問が行われ、岸田首相の所信表明演説に対する各党代表の質問が行われた様子。
ここではやはり諸々の政策、特に安倍-菅政権時代の政策や対応での批判と、岸田首相のこの政策を引き継ぐところへの「口撃」がなされたようです。
ところで、この臨時国会はもうすぐ終了して衆議院は解散するので、むしろ注目は各党の「公約」のほうかと思います。
代表質問では岸田首相の施策と言うより、安倍政権以来の自民党に対する反対を言っていた枝野さん。
しかし、次の選挙に向けての公約には「分配第一」と謳うようで、特に強調するのは所得税の軽減(年収1000万以下の人の所得税を免除するとか)や消費税の時限的5%への率下げ。
更に、共産党や与党側も、一時金や臨時交付金で生活弱者と言われる人を中心に「10万円の給付」を掲げる政党が多いと思われる。
まだそれぞれの公約を読んだわけではないし、知らずに選挙を迎えそうだけど、報道番組では「10万円給付します」みたいな話が多いと思うけど、如何でしょうか?。
ちなみに、以前もつぶやいたけど「全住民に一律5万円給付します」と言って選挙に出馬した地方の方々で、落選した人はほぼ居ないとの話があります。
つまり、こうした支給は有権者にとっては歓迎される訳ですが、実際に支払われた例はほとんどなし。結局は財源が無いんだって。
今回も「分配」という言葉が飛びかいますが、意外にも、財務省の官僚が衆議員選や自民党総裁選を「バラマキ合戦」と批判し、文芸春秋に掲載した事で波紋を呼んでいる様子。
自民党も立憲も共産党も、それぞれ何かしらの形で「分配」を謳い、あるいは「給付する」としています。
特に野党は「10万円」と言います。(公明党も同様でしょうか)
これは昨年の国民全員に支給した10万円の特別定額給付金が非常に国民に喜ばれ、各党、これが国民に支持されると考えているからなのでしょうか。
確かに一律10万円は助かりました。それで家族で出かけたり、外食した人も多く、消費者にとってもお店にとっても有難い政策でした。
しかし、中には「使うところがない。出かける事が出来ない。」と貯蓄してしまった年輩の方も多数居たと聞きます。
それでも「10万円給付」を謳い、選挙に勝ちたい事に変わりはない。落選した人がほぼ居ないってのは凄い事です。
さてさて、先ほどの官僚の寄稿に、なるほどと思う節を感じる私。
新型コロナ禍で、商売や生活に困っている人たちには、今すぐに何らかの手を打ち(もちろんお金を融資する事だと思います)、今は救わねばこの先、無くなってしまってはお終いです。
したがって、必要なところに手を打つのは当然必要でしょう。
でも、消費税を引き下げればまた上げねばなりません。所得税を免除されても翌年は支払が生じ、より負担感を感じるものと思います。
しかも、それらによる不足分は「赤字国債」です。先出の官僚の方の言わんとすることは少し理解できます。
これ以上の国債発行は、日本の財政を破綻させるほど大きな借金となります。
それをいくらでもジャブジャブ出てくるような発想はやはりおかしいと感じます。
せめて総裁選で議論したように「成長戦略」ってやつとセットで、つまり「成長と分配」はセットでなければなりません。
そこで「成長戦略」が大事ですが、今のところどの政党も明確な戦略は出していません。アベノミクスもやや行き詰まっていますものね。
これからその辺をじっくり聞いてみたいものです。
さて、そんな中、れいわ新選組の山本代表が東京8区からの出馬を表明しながら、立憲民主党や共産党に猛烈な不快感を示されてあえなく撤回。他の選挙区を探すんだって。
この事象は触れたくもない馬鹿げた話。更に、立憲と共産党の連立、閣外協力ってのも、およそ無理な話と思いますが、皆さんどうお感じでしょうか?。