消防団は欠かせない!

2021-9-17

 昨日のある朝刊の社説に反応しました。
「地域の防災力に消防団は欠かせない」とし、現状の問題点などを指摘しています。
まずは何と言ってもなり手不足。消防団員は1950年代には全国で200万人以上いたそうだが、徐々に団員数が減り、私が消防団長を務めていた頃には既に90万人に減ったとされていたけれど、最近では更に81万人にまで減ってしまったとの事。
我宮田村でも、私が団長を務める前に定数の削減が徐々になされました。
その後は何とか定数の維持をしてくれていますが、全国どこでも困っているのが「幽霊団員」の存在でしょう。
所属はしているけど、訓練や行事には一向に出席してもらえない団員の事を言いますが、その方たちを含めて定数確保をしていますし、他に入団する人が見つからなければ仕方なく名前を置いてもらうという事は多々あるようです。
 更に、消防団員にはボランティアとは言うものの、各市町村から報酬が出されます。
階級によりその額は違い、市町村ごとに定められた金額も違いますが、団員たちはこの報酬により訓練の慰労や飲み会を催す事もあります。
記事によれば、全国でこの報酬を団員本人に渡さず、所属する団や分団に支給するためにトラブルになる事もあるそうで、中には活動実態のない団員の報酬を受け取って他の団員で使う「不正」とされる行為もあるそうな。
しかし、実情は消防団員の報酬なんて僅かな額で、やはり彼らの崇高な地元への愛着と「地域の事は自分たちで守る」という心がけが活動を支えている(我々はそれを消防精神と呼んでいます)訳です。
 残念ながら時代と共に若い団員の考え方も変わり、かつてのような雰囲気での慰労の席も半強制的と表現され、飲み会も強要されるみたいな報道に少し残念な気がしてしまいます。
地域のコミュニティーの場という表現をした団長も居ましたが、本当にそこを大事にしてきたものです。
 また、残念ながら自営業を営む人が減り、サラリーマンが多くなるとなかなか時間も取れず、活動が減るという事もあるようです。逆に言えば地元に昼間も居る自営業の方々が如何に重宝されて来たかという事も言えます。消防団の幹部団員は、自営業の方が多いのは確かです。
 しかし、全国何処の地域でも、火災、風水害には消防団員の出動が欠かせません。
流石の新聞紙上でも、消防団員の不足は困り「地域を挙げて守っていきたい」と記してくれています。
今もう一度、自治体を含めて消防団の存続とあり方を考えるべき時と思えます。

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