消防団と飲酒問題
2021-6-30
このところ、新型コロナ以外にも嫌なニュースが多いですが、飲酒運転による重大な交通事故が起きた千葉県のニュースには愕然とします。
飲酒運転が重罪である事は国民皆が承知している事と思いますが、今回はトラックの運転手が運転する前に飲酒をし、結果、帰宅途中の小学生の列に突っ込み2人の犠牲者と3人に大怪我をさせた事故が起きてしまい、何たる事かと思います。
犠牲になられた児童やご家族のご心情を思えば、その悔しさはいかばかりかとお察しします。
亡くなられた2人の児童には心よりご冥福をお祈りいたします。
自分の子や孫を思う時何よりも「車には気を付けて」と呼び掛けていますが、整然と並び歩く列にトラックが突っ込んでこられては逃げようもなかったと思います。
しかも、飲酒運転とは。今世にこんな無謀な話があるのかと怒りに耐えません。
ところで、飲酒に関わる出来事で最近もうひとつ気になる記事がありました。
長野県内の大町市で、消防団幹部が会議の後に懇親会を行い、飲酒をしている最中に火災が発生し、そのまま現場の指揮を取ったり消火活動を行っていた団員がいた事が問題となったそうです。
昔から、消防団員の飲酒によるトラブルはいろいろあったそうですが、飲酒運転による事故も、あまり表には出ませんがまったく無かったとは言い難いと思います。
また、事故にはならなくても、飲酒後の団員が火災現場で消火活動を行うケースは、時間によってはあり得ることで、私も夜間の火災現場にほろ酔いで行った事もあります。
但し、幹部になってからは家内に火事場に送ってもらった事も何度もあります。家内に頭が上がりませんね。
道交法が変わり、飲酒運転に対する罰則や国民の目が厳しくなったある時代から、例え緊急時でも飲酒運転はしないように心がけてきたものです。
消防団員の場合、活動は大変ですが、有事の活躍ぶりは素晴らしいものがあります。
が、反面危険度も高いので、飲酒して活動は控えるべきだと思います。
他人への迷惑ももちろんですが、自らの身の危険を考えるべきです。
大町市では、これまでは飲酒後の活動に対する取り決めは無かったが、今回、安全性を疑問視する意見が市に寄せられたことで新たに検討を行い、幹部で会合する場合には半数は飲酒をしないことなどを申し合わせたそうな。
規律の厳格化と団員確保は、一見相反するようなところもあるように見えるけど、安全第一はまず大事。
消防団員自らの安全確保のために、飲酒と活動はそれぞれがバランスを考えるべきところとも思えます。
自らは、消防団=飲酒の楽しみみたいな生活をしてきたくせに「よく言いますよ!」と言われそうですが、今はもうそんな時代じゃないという事も自覚すべきでしょうか。
そして何より、飲酒運転は絶対ダメだとまずは改めて思うものです。もちろんあたり前の事です。