雲仙・普賢岳火砕流から30年
2021-6-4
昨晩は、サッカーの日本代表の珍しい試合を楽しみにしていました。
本来なら、親善試合でジャマイカと対戦するはずだった日本代表だけど、ジャマイカ選手の欧州組が期日までに日本に入国できず、急きょ決まった日本五輪代表候補(U-24)との「夢の対決」の試合。
目下、W杯の2次予選を戦う代表は、3月のモンゴル戦で14-0、先日のミャンマー戦でも10-0と大勝し、最終予選進出を早々に決めている。
一方のU-24は五輪代表を先行する過程の段階だそうで、チームとしての完成度はまだこれからという事らしい。
それでも、久保や堂安と言った既にA代表を経験している選手も居るし、ここまでのU-24同士の試合ではアルゼンチンを破るなど、実力はかなりのものと期待した試合開始前。
気になる試合前の国歌吹奏は、あたり前だけど「君が代」のみ。本来なら他国の国家が流れるところだけど、国内試合になった象徴的出来事か。
試合が始まると、開始2分でA代表が先制ゴール。コーナーキックからヘッドですらしたボールに守備する選手が居なくて簡単にゴールを許す。
意外な試合展開に、代表ファンは喜ぶも、五輪を待ちわびる同じファンは不安を募らせる。
結局、この後も代表が圧倒してU-24を寄せ付けず3-0で貫録勝ち。
代表の充実ぶりと、五輪世代のまだ選手が決定していない中での不安な戦いぶりは気になるところ。
あれだけいい試合をしてきたU-24だけど、少し離れて居たり、選手が代わるとなかなかうまくいかないものらしく、チーム競技の難しさも感じるところです。
今後の強化に期待したいけど、明日対戦するガーナの選手に新型コロナ感染者が見つかり、強化試合が出来るのか不透明になっちゃったそうな。
う~ん、ここにきて五輪のシュミレーションとしてはいろんな事が起きすぎます。本番で起きないように教訓をしっかり埋めて欲しいものです。
さて、今日の本題は雲仙・普賢岳の火砕流から30年の話です。
今から30年前の6月3日に九州の雲仙普賢岳が噴火し、麓に火砕流が流れ出し、警戒にあたっていた消防団員や警察官、報道関係者など43人が犠牲になられてしまったあの事故は、何故か今も目に焼き付くものです。
当時現役消防団員だった私には、警戒のために見張りをしていた消防団員が「逃げろ!逃げろ!」と叫びながら走ってくる背後から、火砕流が迫ってくる映像が衝撃で、今も目に残っていて思い出します。
確か、その団員も煙のような火砕流に吞み込まれ、犠牲になったと記憶しています。同じ消防団の法被を着る者として、我地域にはあり得ない光景だけど、危険は感覚として伝わってくるもので、ショックを受けたものです。
火山の噴火による犠牲と言えば、御嶽山の噴火がつい最近の出来事で普段は火山にあまり縁のない伊那谷に住む者としては、そこに登山に行って被害に遭う人がこの近隣にも多く居た事がショックですが、火山の恐ろしさを教えてくれたのがあの普賢岳の大噴火でした。
その後、北海道の有珠山と昭和新山などには行ってみましたが、雲仙普賢岳には行けていません。
もし行く事が出来たら、その恐ろしさを思い出すと思いますが、こうした教訓を皆忘れることなく、日頃から備えや訓練することが必要だと思うものです。
日本という国は、つくづく様々な災害や苦難に見舞われる国だと思います。
地震・雷・火事・親父。そして大雨による土砂災害や火山の噴火に津波など、我が国には本当に多くの災害があるものです。
改めて、普賢岳の火砕流で犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。そして、二度とこの悲劇が起きない事を願うものです。