五輪選手来日第1号
2021-6-1
毎年6月1日は我村では「開山式」が行われ、中央アルプスや宮田高原のこの夏の安全を祈願する日ですが、昨年に引き続き今年も新型コロナ禍で中止になりました。残念です。また、この日は毎年好天に恵まれるという印象がありますが、今日も朝から好天の6月の始まりです。
テニスの大坂なおみ選手が、全仏オープンで試合後の記者会見を拒否し罰金を支払う事になり、更に今朝は大会の棄権を発表しました。
この話は多分大坂選手の鬱の問題と、マスコミの質問の「質」の問題など複雑と思われますが、もう少し詳しい事情が分かるまでは取り上げられません。
さて、東京五輪がいよいよあと2か月足らずに迫り、国内では「中止せよ」との声が日に日に高まる中、政府はワクチン接種を進めようと懸命に各自治体をせかしたり、自衛隊による集団接種を行っていますが、7月末までにすべての高齢者に接種という菅首相の目論見には遠く及ばず「予定の半分程度の接種率」と報じる新聞各紙。
でも、ここにきてワクチン接種は確実に進み、思ったより早く順番が回ってくるのでは?という期待感が湧いてきました。
医療関係者や政府の懸命の対応が、一日も早い全国民へのワクチン接種に繋がる事を願うと共に、関係する方々には心より感謝とご慰労を申し上げたいものです。
それに比べ、批判ばかりする野党とマスコミの対応にはちと疑問を感じてしまいます。
そういえば、韓国・文大統領が渡米しバイデン大統領に初めて会って、(お土産に)ワクチンを韓国に分けてもらえるように頼んだのに願いを聞き入れてくれなかったという報道は、何故か日本ではあまりされていない気がします。
そのため、本当にそうだったのか確信が持てない有り様です。
菅首相が世界で最初にバイデン大統領と会談した時、ファイザー社への直接交渉をして多量のワクチンを分けてもらえる事になった時、マスコミは「電話で頼むなら国内に居ても同じ事だ」と報じました。
いやいや、そこは違うと思いますよ。大統領のお墨付きで交渉できたことは菅首相の大手柄。ワクチンを貰えなかった文大統領は失態でしょうが、そんな訳でマスコミが日本国内に伝えないので軽率な事が言えない状況です。
懸命に頑張っている人々の事はもっと称えて報じるべきだと思うし、もしかしたら大坂なおみ選手の抗議も同様なのかもしれないと感じるものです。
さてさて、そうこうしているうちに、ついに東京五輪出場の外国選手が入国してきます。
第1号はオーストラリア代表女子ソフトボール選手団。
昨日本国を出発し、今日、日本に到着とか。群馬県の太田市が合宿地となり、そこに1か月半滞在して調整するという何とも長いスケジュール。
既にワクチン接種は2回済み、これからも毎日PCR検査を受け、宿泊ホテルは階を決められて外部の人とは分離し、ホテルとグラウンドの往復以外は外出禁止という厳しい生活になるそうだ。
それでもやってきた彼女たちを歓迎するのは、多分ソフトボールが盛んな群馬県の皆さんの意向だろうと想像します。
新型コロナへの対応は、むしろ日本側の方が心配という声もあるけど、とにかく五輪出場のためにやってきた海外選手が居る事は確かです。
ところで、このところの紙上で、IOCの特権階級を批判する記事が目につきます。
まずは東京五輪の中止を決められるのはIOCのみで、日本政府にも東京都にもその権利は無い。
万一日本側が中止を申し出て中止すれば莫大な「違約金」を支払わされるというのが一般的な噂。
更に「五輪ファミリー」と呼ばれる、IOC関係者や競技団体の方々とそのご家族。今回来日を予定しているのは五輪・パラリンピック合わせて5千人プラス各国関係者2万7百人とか。
日本側はこの数を減らしてもらおうと懸命に交渉しているが、IOCの方々が聞き入れる訳が無い。
昔からIOC委員が特権階級なのは有名な話。ロビー外交やこの方々接待にどれくらいお金を使っているのか想像もできないとか。
我長野県も長野五輪で相当な接待費が発生したと思われ、その帳簿を全て焼き捨てて隠さねばならなかったのは県民皆が知っている事実。
後に田中知事の誕生でこの事実が発覚し、田中知事の人気が上がってしまったのがいかにも残念だが・・・。
今回の東京でも、IOCのご家族は高級ホテルに滞在し、その費用はIOCが支払うというより多分東京都や日本の大会事務局が支払う事になっていると想像します。
五輪とはそういうものだそうです。それでも誘致したんだから、その先は言うすべもない。
しかし、流石に新型コロナ禍のこの大会。少しでも入国者を減らしたいというのが日本の事情。
IOCのご家族の豪遊を横目で見ていられるほどの余裕は無いというのが本音だと思います。
でも、選手はもうすぐやってきます。