10年後の農業を考える!
2020-11-11
昨日は私の誕生日に際し、多くの方々からお祝いのメッセージを頂き、誠にありがとうございます。
と言っても、還暦を過ぎれば年齢がかさむのはあまり良いものではありませんが、まだまだ頑張ります。
さて、昨日は宮田村の農業の将来を見据え、村の産業振興室と信州大学農学部の学生、教授による「10年を見据えた地域農業の課題と解決に向けて」という資料の元、地元営農組合などの方々と説明会に参加しました。
信大の学生が、我宮田村にて農作業の手伝いをしながら農業の将来について研究している姿は、コンバインによる米の刈り取り作業の折に手伝っている姿を見ていましたから存じていましたが、実はそれ以前から農業団体や個人との付き合いも深く、親しいんだそうです。
地域の草刈りの研究として、ヤギを放牧して畦畔の雑草を食べてもらう実験等が行われている事も知ってます。
今回は農地利用アンケートを実施し、宮田村内の7つの地域の農家の実態や水田の調査を行い、経営や後継者の問題を提起してくれたそうです。
我地区農家の平均年齢は67.4歳。村全体では66.1歳だから、平均より少し高齢化が先んじています。
そして、後継者がいない、あるいは決まっていない(息子が農業を引き継ぐか解らない)が7~8割を占め、ここでも何処かと同じ状況が見えます。
困難な作業と答える人の多くは「草刈り」だそうで、やはり1年に何度も行う畦畔の草刈りが一番重労働だと感じているようです。
昨晩は、今後進むであろう委託農地の拡大を、耕作者毎に集約した場合のメリットなどが示され、大変参考になりました。
これからの農業は、自作される方はがくんとヘリ、グループや個人で委託農地を耕作する事が多くなると予想されますから、この研究は非常に参考になりそうです。
しかし、現実には農地には条件の良いところと悪いところもあり、耕作者にとっては当たりはずれと言っては何ですが、良い場所を耕作できる場合と悪田を耕作しなければならない人も出ます。
また、地主さんも条件のいい場所なら、自ら耕作するという人も小しはいるかもしれません。
そして何より、草刈り作業の大変さを訴えさせていただきました。
草刈りを賃金や米の代金で非農家の方々に手伝てもらうという発想もあり、それはそれで大事な、有効な手立てではありますが、なにせ草刈り作業の大変さと、意外にやりがいのなさは、賃金の問題では済まない辛さがあるものと思われます。その辺を意見して見ました。
いずれにしても、ある農地を守らねばならないという事と、自給自足の大切さという観点から、今後も農業や稲作を無くすわけにはいきません。
しかし、地方の現実は「後継者不足」「担い手不足」という、どこかの業界とまったく同じ状況だという事は確かであります。
信大の学生の研究を聞くと、何となく楽しく感じるのは年齢のせいでしょうか。